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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
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さて対局前夜の七時までに三人が集まって、一しょに仲よく夕食を共にすることになっていたのに、岩本本因坊と私が時間通り到着して、七時になり、腹ペコの状態で八時まで待っても呉清源が現れない。
呉清源は支那の人らしく約束には甚だ固いんだからと安心しきっていた新聞社の人が念のため彼の家へ電話をかけてみると、意外にも、ジコーサマ一行が上京して呉清源をさらって行ったというのだ。
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当時ジコーサマは奥州津軽あたりの北の涯へ落ちのびて、神サマの一族高弟と信者全部ひッくるめても三十人ぐらいしかおらぬという哀れな勢力となっていた。
北の涯へ落ちのびても、日夜近隣の大人、子供に投石されるような惨めさで、義経、ベンケイも北辺へ落ちのびてからはダメであったが、ジコーサマもそれ以下である。辛くも呉清源の対局料が命の綱で、彼が某新聞からいただいている専属料と対局料がいくばくかは知らないけれども、それに一文も手をつけず神サマに捧呈しなければならないらしかった。
そして対局に上京という時には、東京までの切符は新聞社が送ってくれるから、呉清源は神サマから金三百円のコヅカイを下げ渡されて上京するのだという話が伝わっていた。