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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
乱世の抜け穴
近年のことである。
その墓は谷を距てて父伊東祐親の墓と相対している。
この瓶山からは昔二ツの首瓶がでたことがあって、五郎十郎の首瓶だと伝えられているが、その証拠はない。
「かわずがけ」の豪傑は数百年間、今に至っても小鳥のほかに訪う者がないようなヤブの中に、詩人のような孤独の姿を存しているのであるが、思えば当時は、腕力が詩であった時代かも知れぬ。今また然り西部劇かね。
乱世の抜け穴
相撲の手料理を総称してチャンコ料理といっている。他のスポーツマンが減量に骨を折るのに、相撲ばかりはふとるために大骨を折るから、美食家である。三段目ぐらいまでは兄弟子連の食事の支度が相撲と同じぐらい忙しく、ために彼らは一様に美食家であるばかりでなく一応の料理人でもある。
特に彼らのチャンコ鍋というものは有名であるが、厳密にチャンコ鍋という特定の料理があるわけではない。
獣肉、魚肉、野菜類、好みのまま一しょくたに煮て、主としてポンズで食べる。食べあげると雑炊にする。内容の問題ではなく、相撲の食う鍋はみんなチャンコ鍋である。
中に最も手のこんだのをソップだきと云って、一日がかりで甘辛の味のついたソップをつくり、これに獣魚、野菜をぶちこんで食う。