轻松读懂日语经典作品
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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
宮様屋敷
毎日紙を盗む奴があるにしても、イクラのことでもないじゃないか。一流旅館と称するからには、ちゃんと紙のあるべき場所に紙ぐらい備えておくがよい。用紙用の金具だけがむなしくぶら下っているのを見るのは、たまらないほど魂の貧困を感じさせられる。ここに住んでいる人たちの魂は、犬や豚よりも下落しているようだと思う。そう感じさせるのが通例の日本の便所だ。
宮様屋敷
終戦後、ふと名のある人の邸宅別荘が人手に渡って旅館になったのが多い。東京、阪神、著名な温泉場はとくに多い。いなかへ行っても、やっぱりある。
伊勢の松坂は天下の富豪三井家の発祥の地だが、そこへ牛肉を食いにでかけたら、三井の本邸が旅館兼料理屋になっていた。
碁や将棋の対局は静かな環境が必要だから、新聞社主催の大切な対局になると、たいがい元何々という静かな旅館を用いることが多い。私はよく観戦記者にたのまれて出かけたから、自然そういう旅館へ出入する機会が多かった。
またわれわれ文士が温泉なぞへ仕事に行くと、こんど新しい別館ができましたなぞと云って案内されるのがたいがいそうであるし、雑誌社や新聞社が仕事の都合で部屋を世話してくれるときも、静かな環境をと考えてくれるせいか、元何々邸という庭園のひろい旅館へ案内されることが多い。