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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
人間が一まとめに燃えるのを待つようなものだ。
「どうだい。そろそろ戦争がはじまるてえが、内地にいちゃアどこも危くって仕様がねえな。いッそ軍隊へ疎開しようじゃないか」
「そいつァうまい考えだ。お前は陸軍に疎開するか」
「オレは海軍だ」
こういう気転のきいた兵隊がどんどん戦線へかけつける。
「なア、オイ。兵隊になって、よかったなア。内地にマゴマゴしてる奴の気が知れねえな。トーチカはあるし、コンクリート製の地下防空壕はあるし、ホンモノの防毒面までムリにくれやがるし、兵隊てえものは死なねえようにできてるもんだなア。それで、お前、メシはタダだ。欠配もねえや。これで何だな、酒と女の配給がもうちょっと多いと申分ないのだがなア」
「そこが戦争でえ。我慢しろい」
東京と大阪と名古屋と北九州の四区域に水素バクダンが落ちただけで日本人はあらかた消えてなくなるらしい。国土という絶対面でこういう抵抗力の絶無な国民がこれからの戦争を考えたってムリである。
「どうでえ、戦争と手を切りたいてえ話なんだがなア。雷除ケの神サマへ願をかけてみるか」
「よせやい、文明の人間が。落ちてくるものは、仕方がねえや」