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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
これをたった一字変えるだけで、つまり白旗を赤旗にするだけで、現代の予言の一つに流用できそうなところが面白い。
現代においても、いつごろが第三次大戦の危機かというようなことは、アメリカやヨーロッパのジャーナリズム、日本の易断所などで二、三年前から予言めいたことをやりつけてることで、論証的に論断しても、予言は予言である。
むしろ現代においては、論証的思弁的でない予言はないと云ってよい。それらの易断所は太平洋戦争の時には日本の大勝を易断している筈である。当るも八卦当らぬも八卦という通りだ。二ツに一ツだから率のよい当て物だ。
私は去年さる雑誌社に西鶴の飜案小説をたのまれたおかげで、江戸時代に仕掛け山伏というものが存在したことを知った。
山伏がゴマをたいて祈ると、御幣がコトコト動きだし、御燈明が風もないのに自然に消えてしまう。そういう法力を見せるから、失せ物が現れなくとも、病気が治らなくとも信仰が絶えないらしい。
この御幣をさしておく容器の中に生きたドジョウが入れてある。山伏は荒々しく祈りながら錫杖をドシンドシン突きならすから、それにおどろいてドジョウが騒ぎ出す。