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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
最近は用いないから知らないが、戦前にはちゃんと紙もそなえてあった。
私は桐生の映画館の便所の掃除が常に行き届いているのを発見して以来、この田舎の小都市に愛情を深めるようになった。
シツケというものがあれば汚い便所で我慢できるものではない。ガラスが破損して板をぶちつけてるようなガタピシの便所でも、掃除さえ行き届いていれば、気分的に清潔なものである。
貧乏な日本の田舎に水洗便所は望みがたいことであるから、ガタピシ便所でも仕方がないが、要は気分の問題だろう。
犬ですら自分の居住区域には決して便をしないものだ。豚ですら広い土地に放しておくと小屋の中や近所には決して排便しないそうだ。それが動物にそなわる生れながらの美醜感覚というものだろう。
都会人ほどこの感覚に鋭敏でなければならないはずだが、東京の公衆用の便所の汚さというものは物凄いものである。こういう環境にとりまかれて平然たる神経が、国民道徳を論じたって、ツケ焼刃にきまってらア。東京の便所にくらべれば、ストリップの方がどれくらい清潔だか知れやしない。
温泉の一流旅館へ行っても、便所に紙のあるところがない。