轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
一度は両手を押えて膝をつかせ、二度目は目よりも高く差し上げて片手で投げとばしたことになっている。足をからむ手は現れていないのである。
河津が股野と組んでみると、予期に反して股野の力は大そう弱い。しかし日本一と名の高い股野を手ひどく負かしては気の毒と両手を押えて膝をつかせる。すると股野は、今のは木の根につまずいたのだ。それ、ここに木の根があると地を指し示して取り直しをもとめる。描写がこまかくて面白い。
この相撲をとった奥野の狩の帰り道に河津三郎は殺される。河津の子供の曾我五郎十郎の仇討がそこからはじまるのである。
河津三郎の墓は、ようやく大正のころ伊東の瓶山というところに発見された。
瓶山のはずれ、久須美神社と相対して万林寺という寺があって、その裏山のヤブの中に墓がある。今でも、近所の子供に道をきいても知らない。幅一尺ぐらいの道とヤブの区別のつかないようなのを登るのである。その道は自然の岩肌にギザギザをつけて滑りどめにした道で、そのギザギザも磨滅し、道とヤブの区別も定かでない。河津の首を山上に埋めたときから変りのない道のようであった。
誰の物ともわからなかった墓石の下を掘ったら首瓶がでてきて、それが河津三郎の首瓶であることを物語る品々が出て来たのだそうだ。