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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
の作者キダミノル氏が行っている。
しかし、コンゴーのジャングルにわけこんだ日本人は今に至るも絶無ではないかと私は考えている。もっとも去年、上野動物園の園長さんかが猛獣買いにアフリカへ行ったようだ。
バイヤーの要求するコストの関係で安物の染料しか使えないから、モロッコ向けやコンゴー向けは雨に合うと色が落ちる。ところが、よくしたもので、色が落ちるといって苦情が来たことがない。
「なぜ苦情が来ねえのだろうな」
とS君は考えた。どんな風に使われているのか一切合切わからないのだから、来るべき苦情が来ないのも心細さのタネになるらしい。
「モロッコやコンゴーは雨が降らねえらしいな。それに湿度が低くって、汗もでねえのかも知れないな」
「全身が真っ黒だから、色が落ちて身体や顔についても気がつかないのだろう」
「イヤ。黒い身体に珍しい色がつくから、喜んでいるのだ」
勝手なことをいいながら作っている。天罰テキメンで、バッタリ註文が絶えた。
こうなるとコンゴーの土人の代わりに安染料で顔にシミをつけさせられるのはミーチャン、ハーチャンだ。今や日本は山奥や浜辺においてもS君ダンピングのコンゴーマフラーが女の子の頭にまかれ、クビにまかれ、甚しきはスカートにも、ブラウスにもなっている。