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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
上京中の費用一切と帰りの切符は新聞社がもってくれるから、その三百円もいらないようなものかも知れないが、月々大枚の対局料と専属料をもらっている呉清源が自分で自由になる金といえば上京のたびに下げ渡される三百円だけで、他は手をつけずに神サマに捧呈しなければならない。
その呉清源がこのたび本因坊と天下分け目の決戦をするというのでジコーサマが一族全員ひきつれて応援に上京したというのだ。とはいえ、これはどうやら口実で、北の涯も住みにくくなったので、呉清源が天下分け目の大勝負を機に引き払って呉清源にオンブに来たのだろうと消息通は云っていた。
ジコーサマ一族は突然上京して、呉清源の宿へころがりこんだ。そしていつものデンでいきなりマンマクを張って一家を占領しドンチャカピーピーお祈りをやりだしたから、怒ったのは宿主だ。
この宿主は第三国人だかで、呉清源とは特別な縁故の人であったが、ジコーサマとは何のツナがりもない赤の他人であるが、あまりの乱暴ローゼキにカンカンに立腹して、家屋不法侵入占拠等々と警察へ訴えた。
当時は占領後まだ日は浅い時で、第三国人の勢力が強い時でもあるが、ジコーサマの乱暴ローゼキが何と云ってもたしかに訴えの通りに相違ないのであるから、警察も放っておくわけにはゆかない。