轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あすはてんきになれ
明日は天気になれ
「西日本新聞 第二四九四六号~第二五〇四六号」1953(昭和28)年1月2日~4月13日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,679 字 · 228 页
とくに多野郡というところは、全郡ほとんど新年にウドンを食べる習慣だそうだ。
私は新年に餅を食べない習慣の人々が日本に存在するということを、この土地へくるまで知らなかった。その後、きくところによると、名古屋近郊にもそういう村があるそうで、あるいは諸々に分布しているのかも知れない。上州ではそれが広範囲にわたっており、新年に餅を食べないことが異とされていない。
餅を食べないばかりでなく、代りに食うウドンは至って粗食で、その部落では新年を慶祝する風習がないもののようである。
それではどんなお祭をとくに祝うのかと郡誌をひっくり返したり古老にきいたりしてみたが、ほかには別に変った風習もないようだ。しかし、新年を祝わない村の分布を全国的に調べると何かが出てくるかも知れない。
とにかくこの辺は、古来ウドンとソバを常時食べておって、食べ物の豊富な現代に至って、ウドンとソバを常時食うことの味気なさを痛感した人種が住んでいるもののようだ。それらの田舎の人たちが休日に集まってきて遊んで帰る前橋とか桐生という都市のソバ屋の少いことと軒並みにスシ屋が並んでいる盛観を見れば、海へのノスタルジイよりも、ウドンへの反逆を感ぜざるを得ない。