Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうしました将軍」と、見舞った。

「どうもせんよ」

「お元気がないじゃないですか」

「そんなことはない」

「――ところで、聞きましたか」

「何を? ……じゃね」

「董太后のお生命をちぢめた者は何進なりと、また、例の宦官どもが、しきりと流言を放っているのを」

「……ふウむ」

「だから私がいわない事ではありません。今からでも遅くないでしょう。あくまでも、彼奴らは癌ですよ。根こそぎ切ってしまわなければ、どう懲らしても、日が経てばすぐ芽を生やし、根を張って、増長わがまま、陰謀暗躍、手がつけられない物になるんです」

「……む、む」

「ご決断なさい」

「考えておこう」

煮え切らない顔つきである。

袁紹は舌打ちして帰った。

奴僕の中に、宦官たちのまわし者が住みこんでいる。

「袁紹が来てこうこうだ」とすぐ密報する。

諜報をうけて、

「また、大変だ」と、宦官らはあわてた。――だが、危険になると、消火栓のような便利な手がある。何進の妹の何后へすがって泣訴することであった。

「いいよ」

何后は、彼らからあやされている簾中の人形だったが、兄へは権威を持っていた。

「何進をおよび」

また、始まった。