Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

二

ちょうどまた、その折、大風が吹いて、営庭の大旗がたおれかかったので、何十人の兵がかたまって、旗竿をたおすまいとひしめいていたが、強風の力には及ばず、あれよあれよと騒いでいるのを見て、典韋は、

「みんな退け」と、走りよって、片手でその旗竿を握り止めてしまったのみか、いかに烈風が旗を裂くほど吹いても、両掌を用いなかった。

「ウーム、古の悪来にも劣らない男だ」

曹操も舌を巻いて、即座に彼を召抱え、白金襴の戦袍に名馬を与えた。

悪来というのは、昔、殷の紂王の臣下で、大力無双と名のあった男である。曹操がそれにも勝ると称したので、以来、典韋の綽名になった。

二

曹操は、一日ふと、

「おれも今日までになるには、随分親に不孝をかさねてきた」と、故山の父を思い出した。

彼の老父は、その頃もう故郷の陳留にもいなかった。瑯という片田舎に隠居していると聞くのみであった。

山東一帯に地盤もでき、一身の安定もつくと、曹操は老父をそうしておいては済まないと思い出した。

「わしの厳父を迎えて来い」

彼は、泰山の太守応劭を、使いとして、にわかに瑯※(「王+邪」、第3水準1-88-2)へ向けた。