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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

虎牢関

一

そして、夜になってから玄徳のところへ、ひそかに酒肴を贈って、悪く思わないようにと、三名の心事を慰めた。

虎牢関

一

――華雄討たれたり

――華雄軍崩れたり

敗報の早馬は、洛陽をおどろかせた。李粛は、仰天して、董相国に急を告げた。董卓も、色を失っていた。

「味方は、どう崩れたのだ」

「水関に逃げ帰っています」

「関を出るなと命じろ」

「取りあえず、援軍の行くまで、そうしておれと命令しておきました」

「どうして、あの華雄ほどな勇将が、むざむざ討たれたのだろう」

「なんといっても、袁紹には、地方的な勢力も徳望もありますから」

「袁紹の叔父、袁隗は、まだ洛陽の府内にいたな」

「太傅の官にあります」

「物騒千万だ。この上、もし内応でもされたら、洛陽はたちまち壊乱する」

「てまえも案じていますが」

「由々しいものを見のがしておった。すぐ除いてしまえ」

太傅袁隗のやしきへ、すぐ丞相府の兵千余騎が向けられた。

表裏から火を放って、逃げだしてくる男女の召使いも武士も、みな殺しにしてしまった。もちろん、袁隗も逃がさなかった。

即日、二十万の大兵は、洛陽を発した。

その一手は、李、郭の二大将に引率され五万余騎、水関の救護に向った。