Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
四
「……やっ?」
郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)は驚いた。見ているまに、犬は独楽のごとく廻って、一声絶叫すると、血を吐いて死んでしまった。
四
「おお! 怖ろしい」
郭夫人は、良人にしがみつきながら、大仰に、身をふるわせて云った。
「ごらんなさい。妾がいわないことではないでしょう。この通り、李司馬から届けてよこした料理には毒が入っているではありませんか。人の心だって、これと同じようなものです」
「ウむむ……」と、郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)もうめいたきり、目前の事実に、ただ茫然としていた。
こんなこともあってから、郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)の心には、ようやく李に対しての疑いが、芽を伸ばしていた。
「はてな、あの漢?」と、視る眼を、前とちがって、事ごとに歪んで視るようになった。
それから一ヵ月ほど後、朝廷から退出して帰ろうとする折を、李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)に強って誘われて、郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)はぜひなく彼の邸へ立ち寄った。
「きょうは、少し心祝いのある日だから、充分に飲んでくれ給え」