Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
四
青州太守景
と、あった。
玄徳は、また進んで、
「願わくば行いて援けん」
と申し出たので、太守劉焉はよろこんで、校尉鄒靖の五千余騎に加えて、玄徳の義軍にその先鋒を依嘱した。
四
時はすでに夏だった。
青州の野についてみると、賊数万の軍は、すべて黄の旗と、八卦の文を証とした幡をかざして、その勢い、天日をも侮っていた。
「なにほどのことがあろう」と、玄徳も、先頃の初陣で、難なく勝った手ごころから、五百余騎の先鋒で、当ってみたが、結果は大失敗だった。
一敗地にまみれて、あやうく全滅をまぬがれ、三十里も退いた。
「これはだいぶ強い」
玄徳は、関羽へ計った。
関羽は、
「寡をもって、衆を破るには、兵法によるしかありません」と一策を献じた。
玄徳は、よく人の言を用いた。そこで、総大将の鄒靖の陣へ、使いを立て、謀事をしめしあわせて、作戦を立て直した。
まず、総軍のうち、関羽は約千の兵をひっさげて、右翼となり、張飛も同数の兵力を持って、丘の陰にひそんだ。
本軍の鄒靖と玄徳とは、正面からすすんで、敵の主勢力へ、総攻撃の態を示し、頃あいを計って、わざと、潮のごとく逃げ乱れた。