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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

六

と、われがちに逃げ戻り、人馬互いに踏み合って、後には、折れた旗、刀の鞘、兜、槍など、道に満ち散っていた。

六

闘い終って。

公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)は、劉玄徳を、陣に呼び迎え、

「きょうの危機に、一命を拾い得たのは、まったくご辺のお蔭であった」

と、深く謝して、また、「先にも、自分の危ういところを、折よく救ってくれた一偉丈夫がある。ご辺とはきっと心も合うだろう」と、趙子龍を迎えにやった。

子龍はすぐ来て、

「何か御用ですか」と、いった。

公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)は、

「この人物です」と、玄徳へ紹介して、きょうの激戦で目ざましい働きをした子龍の用兵の上手さや、その人がらを、口を極めてたたえた。

子龍は、大いに羞恥って、

「太守、それがしを召しおいて、知らぬ人の前なのに、そうおからかいになるものではありません。穴でもあらば、隠れたくなります」と、謙遜した。

星眸濶面の見るからに威容堂々たる偉丈夫にも、童心のような羞恥のあるのをながめて、玄徳は思わずほほ笑んだ。

その笑みを見て、趙子龍も、

「やあ」

ニコと、笑った。

玄徳の和やかな眸。