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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

「大事成れり」と、李粛は手を打っていた。

やがて直ちに、呂布を伴い、董卓の陣へ帰ってきて、事の次第を報告すると、

「でかしたり李粛」と、董卓のよろこびもまた、非常なものであった。

翌日、特に、呂布のために盛宴をひらいて、董卓自身が出迎えるというほどの歓待ぶりであった。

呂布は、贈られたところの赤兎馬にまたがって来たが、鞍をおりて、

「士はおのれを知る者の為に死すといいます。今、暗きを捨てて明らかなるに仕う日に会い、こんなうれしいことはありません」と、拝跪していった。

董卓もまた、

「今、大業の途に、足下のごとき俊猛をわが軍に迎えて、旱苗に雨を見るような気がする」

と、手をとって、酒宴の席へ迎え入れた。

呂布は、有頂天になった。

しかもまた、黄金の甲と錦袍とをその日の引出物として貰った。恐るべき毒にまわされて、呂布は有頂天に酔った。好漢、惜しむらくは眼前の慾望にくらんで、遂に、青雲の大志を踏み誤ってしまった。

×     ×     ×

呂布は、檻に入った。

董卓はもう怖ろしい者あるを知らない。その威勢は、旭日のように旺だった。

自分は、前将軍を領し、弟の董旻を、左将軍に任じ、呂布を騎都尉中郎将の都亭侯に封じた。