Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
なんぞ、拒むの理があろうか。城門の塵を掃き、客館に旗飾をほどこして、参会の日を待つであろう」
といって、非常な歓びようであった。
「では、何月何日に、ご城下まで兵を率いて参らん」と、約束して関羽は立帰ったのであるが、その折、はなしのついでに、義弟の張飛が、先ごろ、楼桑村の附近や市の関門などで、事の間違いから、太守の部下たる捕吏や役人などを殺傷したが、どうかその罪はゆるされたいと、一口ことわっておいたのである。
そのせいか、あれっきり、市の関門からも、捕吏の人数はやって来なかった。いやそれのみか、あらかじめ、太守のほうから命令があったとみえ、劉玄徳以下の三傑に、二百余の郷兵が、突然、楼桑村から※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)郡の府城へ向って出発する際には、関門のうえに小旗を立て、守備兵や役人は整列して、その行を鄭重に見送った。
それと、眼をみはったのは、玄徳や張飛の顔を見知っている市の雑民たちで、
「やあ、先に行く大将は、蓆売りの劉さんじゃないか」
「そのそばに、馬にのって威張って行くのは、よく猪の肉を売りに出ていた呑んだくれの浪人者だぞ」