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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

陣中ながら、洛陽の美酒を開き、料理番に牛など裂かせて、

「長途、おつかれであろう」と、歓待した。

正直な張飛は、前の不快もわすれて、すっかり感激してしまい、

「士は己を知る者の為に死す、である」

などと酔った機嫌でいった。

だが歓待の代償は義軍全体の生命に近いものを求められた。

翌日。

「早速だが、豪傑にひとつ、打破っていただきたい方面がある」

と、朱雋は、玄徳らの軍に、そこから約三十里ほど先の山地に陣取っている頑強な敵陣の突破を命じた。

否む理由はないので、

「心得た」と、義軍は、朱雋の部下三千を加えて、そこの高地へ攻めて行った。

やがて、山麓の野に近づくと天候が悪くなった。雨こそ降らないが、密雲低く垂れて、烈風は草を飛ばし、沼地の水は霧になって、兵馬の行くてを晦くした。

「やあ、これはまた、賊軍の大将の張宝が、妖気を起して、われらを皆ごろしにすると見えたるぞ。気をつけろ。樹の根や草につかまって、烈風に吹きとばされぬ用心をしたがいいぞ」

朱雋からつけてよこした部隊から、誰いうとなく、こんな声が起って、恐怖はたちまち全軍を蔽った。

「ばかなっ」

関羽は怒って、