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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

「いや、たのもしい」と、董卓も大いによろこんで、

「そちがおればこそ儂も枕を高くして、安臥しておられるのだ。決して、寝所の帳か番犬のように、忘れ果てていたわけじゃない」と、慰めた。

時すでに、丞相室の帳外には、変を聞いて馳けつけてきた諸将がつめあっていたが、

「呂布どの、待たれよ。鶏を裂くに、なんぞ牛刀を用うべき。敵の先鋒には、それがしまず味方の先鋒となって、ひと当り当て申さん」と、云いながら、はいってきた一将軍があった。

諸人、眸をあつめて、誰かと見るに、虎体狼腰、豹頭猿臂、まことに稀代な骨がらを備えた勇将とは見えた。

すなわち、関西の人、華雄将軍であった。

「おお、華雄か。いみじくも申したり。まず汝、水関へ下って、よく嶮を守り、わが洛陽を安んぜよ」

と、董卓は大いによろこんで、ただちに、印綬を彼にゆるし、与うるに五万の兵をもってした。

華雄は再拝して退き、李粛、胡軫、趙岑の三名を副将として選抜し、威風堂々と、その日に、※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)水関へと進発して行った。

北軍到る!

北軍南下す!

飛報は早くも袁紹、曹操たちの革新軍へも聞え渡った。