Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
河内の猛将方悦は、
「われこそ」
と、呂布へ槍を突っかけたが、二、三合とも戦わぬうちに、呂布の方天戟の下に、馬もろとも、斬り下げられた。
太守王匡は、またなき愛臣を討たれて、
「おのれ、匹夫」
と、みずから半月槍を揮って、呂布へ駒を寄せ合わせたが、「太守危うし」と、加勢にむらがる味方がばたばたと左右に噴血をまいて討死するのを見て、色を失い、あわてて駒を引返した。
「王匡、恥を忘れたな」
呂布がうしろから笑った。しかし、王匡の耳には入らなかった。
もっともその時。味方の危機と見て、喬瑁軍と袁遺軍の二手の勢が、呂布の兵を両翼から押し狭めて、
うわッっ……
うわあ……っッ
と、鼓を鳴らし、矢を射、砂煙をあげて、牽制して来たのだった。
赤兎馬は、怯まない。たちまち、その一方に没したかと見ると、そこを蹂躙しつくして、またたちまち一方の敵を蹴ちらすという奮戦ぶりだった。
上党の太守張楊の旗下に、穆順という聞えた名槍家があった。その穆順の槍も、呂布と戦っては、苦もなく真二つにされてしまった。
北海の太守孔融の身内で、武安国という大力者があったが、それも、呂布の前に立つと、嬰児のように扱われ、重さ五十斤という鉄の槌も、いたずらに空を打つのみで、片腕を斬り落され、ほうほうの態で味方のうちへ逃げこんでしまった。