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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

七人の兄弟のうちでは、私が年上ですから」と、いった。

にがりきっていた孫堅は、長男の健気なことばに、救われたように機嫌を直した。

「よくいった。幼少からそちは兄弟中でも、英気すぐれ、物の役にも立つ子と、わしも見込んでいただけのものはあった。明日、わしの立つまでに、身仕度をしておるがよい」

孫堅は、さらに、大勢の子と、弟とを見まわして、

「次男の孫権は、叔父御の孫静と心をあわせて、よく留守を護っておれよ」と、云い渡した。

次男の孫権は、

「はい」と、明瞭に答えて、父の面に、じっと訣別を告げていた。

孫策の母の呉夫人は、叔父と共に諫めに行った長男が、かえって父について戦に征くと聞いて、

「とんでもない。あの子を呼んでおくれ」

と、侍女を迎えにやったが、それがまだ夜も明けない頃だったのに、長男の孫策は、もう城中にいなかった。

孫策は、もし母が聞いたら、必ず止めるであろうと、あらかじめ察していたし、また、彼は鷹の子の如く俊敏な気早な若武者でもあったから、父の出陣の時刻も待たず、

「われこそ一番に」と、まだ暗いうちに大江の畔へ出て、早くも軍船の一艘に乗込み、真っ先に船をとばして、敵の城(河南省・※(「登+おおざと」