Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
孫堅、その時、年三十七歳。
初平三年の辛未、十一月七日の夜だった。巨星は果たして地に墜ちたのだ。夜もすがら万梢悲々と霜風にふるえて、濃き血のにおいとともに夜はあけた。
朝陽を見てから、敵も味方も気づいて、騒ぎ出したことだった。
呂公は、自分の殺した三十余騎の追手中に、敵の大将がいようなどとは、夢にも気がつかなかったのである。
が――疎林の内に残っていた射手の一隊が、夜明けと同時に発見して、
「これこそ孫堅だ」
と、その死体を、狂喜して城内へ奪い去り、呂公は、連珠砲を鳴らして、城内へ異変を告げた。
寄手の勢もにわかの大変に、その狼狽や動揺はおおうべくもない。――号泣する者、喪失して茫然たる者、血ばしって弓よ刀よと騒動する者――兵はみだれ、馬はいななき、早くも陣の備えはその態を崩しはじめた。
劉表、良など、城内の者は、手を打ちたたいて、
「孫堅、洛陽に玉璽を盗んで、まだ二年とも経たぬ間に、はやくも天罰にあたって、大将にあるまじき末期を遂げたか。――すわや、この虚をはずすな」
黄祖、蔡瑁、※(「萠+りっとう」、第3水準1-91-14)良なんどみな一度に城戸をひらいて、どっと寄手のうちへ衝いて行った。