Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
「なるほど」
四将は、その説に従った。
すると、西涼一帯に、いろいろな謡言が流布されて、州民は、恐慌を起した。
「長安の王允が、大兵を向けて、地方民まで、みなごろしにすると号している」と、いう噂だ。
その人心へつけ入って、
「坐して死を待つより、われわれの軍と共に、抗戦せよ!」と、四将は煽動した。
集まった雑軍を入れて、十四万という大軍になった。
気勢をあげて、押し進むと、途中で董卓の女婿の中郎将牛輔も、残兵五千をつれて、合流した。
いよいよ意気は昂った。
だが、やがて敵と近づいて対峙すると、
「これはいかん」と、四将の軍は、たちまち意気沮喪してしまった。
それは、有名な呂布が向って来たと分ったからである。
「呂布にはかなわない」と戦わぬうちから観念したからであった。
で、一度は退いたが、謀士の賈が、夜襲しろといったので、夜半、ふいに戻って敵陣をついた。
ところが、敵は案外もろかった。
その陣の大将は呂布でなく、董卓誅殺の時、塢の城へ偽勅使となって来た李粛だった。
油断していた李粛は、兵の大半を討たれ、三十里も敗走するという醜態だった。
後陣の呂布は、
「何たるざまだ」