Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

すると賊のほうでは、すぐ承知して米を送って来ましたから、即座に牛を渡しましたが、賊の手下が牛をひいて帰ろうとしても牛はなかなか進まず、中途まで行くと暴れて私たちの砦へ帰って来てしまいます。

そこで私は、二頭の巨牛の尻尾を両手につかまえ、暴れる牛を後ろ歩きにさせて賊の屯の近所まで持って行ってやりました。――すると賊はひどく魂消て、その牛を受取りもせず、翌日は麓の屯まで引払ってどこかへ立ち退いてしまいました。

「あはははは、すこし自慢ばなしでしたが、まアそんなわけで、今日まで、一村の者の生命を、どうやら無事に守ってきました。――けれど貴軍の力で、賊を掃蕩してくれれば、もはや私という番人を失っても、村の老幼は、田畠へ帰って鍬を持てましょう。思いのこすことはありません、将軍、どうか首を刎ねて下さい」

許は、悪びれもせず、始終、笑顔で語っていた。曹操は、死を与える代りに、恩を与えた。もちろん許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)はよろこんで、その日から彼の臣下になった。

愚兄と賢弟

一

出稼ぎの遠征軍は、風のままにうごく。蝗のように移動してゆく。