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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

赤兎は稀代の名馬で、一日よく千里を走るといわれ、馬体は真っ赤で、風をついて奔馳する時は、その鬣が炎の流るるように見え、将軍の赤兎といえば、知らない者はないくらいだった。

李粛は、二人の従者にその名馬をひかせ、金銀珠玉をたずさえて、その翌晩、ひそかに呂布の陣営を訪問した。

呂布は彼を見ると、

「やあ、貴公か」と、手を打ってよろこび、「君と予とは、同郷の友だがその後お互いに消息も聞かない。いったい今はどうしているのか」と、帳中へ迎え入れた。

李粛も、久濶を叙して、

「自分は漢朝に仕えて、今では虎賁中郎将の職を奉じている。君も、社稷を扶けて大いに国事に尽していると聞いて、実は今夜、祝いに来たわけだ」と、いった。

二

その時、呂布はふと耳をそばだてて、李粛へ訊いた。

「今、陣外にいなないたのは、君の乗馬か、啼き声だけでもわかるが、素晴らしい名馬を持っているじゃないか」

「いや、外につないであるのは、自分の乗用ではない。足下に進上するために、わざわざ従者に曳かせて来たのだ。気に入るかどうか、見てくれ給え」と、外へ誘った。

呂布は、赤兎馬を一見すると、

「これは稀代の逸駿だ」