Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
と臆面もなくいった。
曹操の皮肉に王允をはじめ公卿たちもむっと色をなして、座は白け渡ったが、
「しからば何か、そちはそのような広言を吐くからには、董卓を殺す計でもあるというのか。その自信があっての大言か」
王允が再び急きこんでなじったので、人々は、彼の返答いかにと、固唾をのんで、曹操の白い面に眸をあつめた。
「なくてどうしましょう!」
毅然として彼は眉をあげ、
「不才ながら小生におまかしあれば、董卓が首を斬って、洛陽の門に梟けてごらんに入れん」
と明言した。
王允は、彼の自信ありげな言葉に、かえって喜色をあらわし、
「曹校尉、もし今の言に偽りがないならば、まことに天が義人を地上にくだして、万民の苦しみを助け給うものだ。そも、君にいかなる計やある。願わくば聞かしてもらいたいが」
「されば、それがしが常に董相国に近づいて、表面、媚びへつらって仕えているのは、何を隠そう、隙もあれば彼をひと思いに刺し殺そうと内心誓っているからです」
「えっ。……では君には疾くよりそれまでの決心を持っていたのか」
「さもなくて、何の大笑大言を諸卿に呈しましょう」
「ああ、天下になおこの義人あったか」