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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

孫堅の長男孫策は漢水に兵をまとめてから、初めて、父の死を確かめた。

ゆうべから父の姿が見えないので、案じぬいてはいたがそれでもまだ、どこからか、ひょっこり現れて、陣地へ帰って来るような気がしてならなかったが、今はその空しいことを知って声をあげて号泣した。

「この上は、せめて父の屍なりとも求めて厚く弔おう」と、その遭難の場所、※(「山+見」、第3水準1-47-77)山の麓を探させたが、すでに孫堅の死骸は、敵の手に収められてしまった後だった。

孫策は、悲痛な声して、

「この敗軍をひっさげ、父の屍も敵に奪られたまま、なんでおめおめ生きて故国へ帰られよう」

と、いよいよ、慟哭してやまなかった。

黄蓋は、慰めて、

「いやゆうべ、それがしの手に、敵の一将黄祖という者を生擒ってありますから、生ける黄祖を敵へ返して、大殿の屍を味方へ乞い請けましょう」と、いった。

すると、軍吏桓楷という者があって、劉表とは、以前の交誼があるとのことなので、桓楷を、その使者に立てた。

桓楷は、ただ一人、襄陽城におもむいて、劉表に会い、

「黄祖と、主君の屍とを、交換してもらいたい」

と、使いの旨を告げると、劉表はよろこんで、