Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme
彼の恨みをうけたは皆、自分の不徳である。――自分は縛をうけて、甘んじて、彼の憤刀へこの首を授けようと思う。そして百姓や城兵の命乞いを彼にすがろう」
諸将を集めてそう告げた。しかし、将の大部分は、
「そんなことはできません。太守を見殺しにして、なんで自分らのみ助けをうけられましょうや」
と、策を議して、北海(山東省・寿光県)に急使を派し、孔子二十世の孫で泰山の都尉孔宙の子孔融に援けを頼んだ。
折からまた、黄巾の残党が集結して、各所で騒ぎだしていた。北平の公孫も、国境へ征伐に向っていたが、その旗下にあった劉備玄徳は、ふと徐州の兵変を聞いて、義のため、仁人の君子といううわさのある陶謙を援けに行きたいと、公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)にはなしてみた。
公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)は、むしろ不賛成で、
「よしてはどうだ。なにも君は曹操に恨みがあるわけでもなし、陶謙に恩もないだろうに」
と、止めた。
けれど、玄徳は、義の廃れた今、義を示すのは今だと思った。強いて暇を乞い、また、幕僚の趙雲を借りて、総勢五千人を率い、曹操の包囲を突破して、遂に徐州へ入城した。