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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(一) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 309.839 Zeichen · 622 Bildschirme

Aozora Bunko

ひとつ、彼を用いて、社稷に巣くう奸党を剿滅なされたら如何なものでしょう。……われわれ憂いを抱く朝臣はもとより、万民みな、現状の悪政を嘆いておりますが」

暗に、二奸の誅戮を帝にすすめたのであった。

献帝は落涙され、

「おまえたちがいうまでもない。朕が、彼ら二賊のために、苦しめられていることは、実に久しいものだ。日々、朕は、我慢と忍辱の日を送っている。……もし、あの二賊を討つことができるものなら、天下の人民と共に朕の胸中もどんなに晴々するかと思う。けれど悲しいかな、そんな策はあり得まい」

「いや、ないことはありません。帝の御心さえ決するなれば」

「どうして討つか」

「かねて、臣の胸に、ひとつの策が蓄えてあります。郭と李とは、互に並び立っていますから計略をもって、二賊を咬み合わせ、相叛くようにして、しかる後、曹操に密詔を下して、誅滅させるのです」

「そう行くかの」

「自信があります。その策というのは、郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)の妻は、有名な嫉妬やきですから、その心理を用いて、彼の家庭からまず、反間の計を施すつもりです。おそらく失敗はあるまいと思います」