轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

「朝日新聞」1941(昭和16)年2月18日~8月24日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 209,260 字 · 418 页

青空文庫

いや、いない、決していない!」

すると、花隈の子分らしいのが暗い大地から、

「旦那っ、あっしらでも?」

といった。

介三郎は、力をこめて、

「そうだ――もちろんだ」

右へも、左へも、問うものへ、いちいちいった。

次の日である。

この楠公碑のまわりには、戦いのような活動が起されていた。ある者は石を磨き、ある者は土盛りをいそぎ、ある者は外側の柵の杭を打ち、ある者は参道を作るなど――必死といっていいような労働に美しい一致を見せていた。

街道を通る者は、眼をみはってみな意外そうに振向いて行った。

この辺のダニといわれていたならず者が、みな神妙に働いているのである。その仲間の顔役も浪人者も、いまでは、わき目もふらない真面目な一労夫だった。

喧嘩の晩、十手を手に、かけつけて来た土地の役人も、その後、例のトラ河豚について様子を見にきたが、この現状をながめると、一驚した顔つきで、何もいわずに立ち去った。

大晦日が来た。

かれらの協力で、その前の晩までに、すべての工は終っていた。一時は年を越えるしかないと介三郎もあきらめていたものが、予定どおり完成したのであった。

四

「長いことだった。