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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
この間にあって、呉の発展は、あくまで文化的であり、内容の充実にあった。
何しろ、先主孫策のあとを継いで立った孫権は、まだ若かった。曹操より二十八も年下だし、玄徳とくらべても、二十二も若い当主である。
それと、南方は、天産物や交通にめぐまれているので期せずして、人と知識はここに集まった。文化、産業、ひいては軍需、政治などの機能が活溌な所以である。
時。――建安の七年頃だった。――すなわち孔明出廬のときよりさかのぼること六年前である。
美しい一艘の官船が檣頭に許都政府の旗をかかげて、揚子江を下ってきた。
中央からの使者であった。
使者の一行は、呉会の賓館にはいって、のち城中に登り、曹操の旨をつたえて、
「まだご幼少にいらせられる由ですが、孫閣下のご長男を、このたび都へ召されることになりました。朝廷においてご教育申しあげ、成人の後は、官人となされたいお心からです。――もちろん帝の有難い思し召も多分にあることで」と、申し入れた。
ことばの上から見ると非常な光栄のようであるが、いうまでもなく、これは人質を求めているのである。
呉のほうでも、そこは知れきっていることだが、うやうやしく恩命を謝して、