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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

二

二

敵中作敵の計が見事成功したのを望んで、曹操は馬を前線へ進めてきた。そして、馬超を逸したと聞くと、

「画龍点睛を欠く」

と、つぶやいて、すぐ馬前の人々へいった。

「馬超に従いて落ちて行った兵力はどのくらいだったか」

ひとりの大将が答えていう。

「※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳、馬岱などの、約千騎ばかりです」

「なに、千騎。――それならもう無力化したも同じものだ。汝ら、日夜をわかたず、彼を追いかけて、殊勲を競え。もし馬超の首をたずさえて来たら、その者には、千金を賞するであろう。また馬超を生捕ってきた者には、身分を問わず、万戸侯に封じて、いちやく、諸侯の列に加えてやろう」

これは大きな懸賞である。いでやとばかり、下は一卒一夫まで、奮い立って、馬超追撃を争いあった。

こういう慾望と情勢の目標にされては、いかに馬超でもたまるものではない。追い詰められ追い詰められ、また、取って返しては敵に当り、踏み止まっては追手と戦い、果ては、わずか三十騎に討ちへらされ、夜も寝ず、昼も喰わず、ひたすら西涼へさして逃げ落ちた。

※(「广+龍」、第3水準1-94-86)徳と馬岱とは、途中、馬超とも別れ別れになってしまい、遠く隴西地方を望んで敗走したが、それと知って、曹操は自身、