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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
蜀人・張松
一
おそらく一年や二年くらいでは、今度ほどな戦果を収めることはできなかったろう。……で思わず、西涼軍が大挙して来ると聞いたとき、嬉しさのあまり、歓びを発したが、それに不審を抱いたことは、そち達もようやく兵を語る眼がすこしあいてきたというものである。この上とも実戦のたびには、日頃の小智にとらわれず、よく大智を磨くがよい」
語り終って、曹操は、杯をあげた。諸大将もみな嘆服して、
「丞相いまだ老いず」
と、心から賀した。
都に還ると、献帝はいよいよ彼を怖れ給うて、自身、鸞輿に召して、凱旋軍を迎え、曹操を重んじて、漢の相国蕭何の如くせよと仰せられた。すなわち彼は、履のまま殿上に昇り、剣を佩いて朝廷に出入りするのも許される身となったのである。
蜀人・張松
一
近年、漢中(陝西省・漢中)の土民のあいだを、一種の道教が風靡していた。
五斗米教。
仮にこう称んでおこう。その宗教へ入るには、信徒になるしるしとして、米五斗を持てゆくことが掟になっているからである。
「わしの家はなぜか病人がたえない」とか、
「こう災難つづきなのは、何かのたたりに違いない」とか、それと反対に、
「うちの躄が立った」