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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
二
――ありのままを復命して、
「孔明の烱眼には、まったく胆をつぶされました。あながち、きょうばかりではありませんが」
と、つい周瑜に向って、すべてを仔細に語ってしまった。
二
魯粛の復命を聞いて、周瑜はいよいよ孔明を怖れた。烱眼明察、彼のごとき者を、呉の陣中に養っておくことは、呉の内情や軍の機密を、思いのまま探ってくれと、こちらから頼んで、保護してやっているようなものである――と思った。
と、いって、今さら。
孔明を夏口へ帰さんか、これまた後日の患いたるや必定である。たとい玄徳を呉の翼下にいれても、彼の如き大才が玄徳についていては、決して、いつまでそれに甘んじているはずはない。
その時に到れば、孔明が今日、呉の内情を見ていることが、ことごとく呉の不利となって返って来るだろう。――如かず、いかなる手段と犠牲を覚悟しても、いまのうちに孔明の息の根をとめてしまうに限る!
「……そうだ、それに限る!」
周瑜が独りして大きく呟いたので、魯粛はあやしみながら、
「都督。それに限るとは、何のことですか」と、たずねた。
周瑜は、笑って、
「訊くまでもあるまい。孔明を殺すことだ。