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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

二

と。その案内に立っている法正のところへ、張松から早馬で密書が来た。法正はそれをそっと※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統に見せて、

「この時をはずすなと、張松のほうから云ってよこしました。お抜かりないように」

と、諜しあわせた。

※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統も、大事を成すは、今にありと云って、

「その機に臨むまで、足下も部下のものに気取られるな」と注意した。

かくて、※(「さんずい+倍のつくり」、第3水準1-86-78)城城内、劉璋と玄徳との対面の日は来た。

両者の会見は、和気藹々たるものであった。

「世は遷り変るとも、おたがい宗族の血はこうして世に存し、また巡り会って、今日をよろこぶことができる。力を協せて、ふたたび漢朝の栄えを見ることに兄弟ひとつになろうではありませんか」

情を叙べるに玄徳は涙し、劉璋も力を得て、彼の手を押し戴き、

「これで蜀も外から侵される心配はない」と、かぎりなく歓んだ。

歓宴歓語、数刻に移って、玄徳はあっさり帰った。彼のつれて来た五万の軍勢は、城外の江江畔においてあるからである。

玄徳が帰ると、劉璋は左右のものへすぐ云った。