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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

三

といった。

韓当、周泰のふたりが、

「仰せ、承りました」

と、すぐ江岸から十数艘の牛革船を解き放ち、左右から鼓を鳴らして敵船へ迫って行った。

三

周瑜は陣後の山へ駈けのぼって行った。望戦台から手をかざして見る。江上の接戦はもう飛沫の中に開かれている。

快速の舟艇ばかり三、四十が入り乱れて矢を射交わしている様子。魏の焦触、張南のふたりは、遮二無二、岸へ向って突進をこころみ、

「第一に陸地を踏んだ者には、曹丞相に申しあげて、軍功帳の筆頭に推すぞ。怯むな面々」

と、声をからして奮戦を励ました。

呉の大将韓当は、それを防ぎ防ぎ自身、長槍を持って一艇の舳に立ち現れ、

「御座んなれ、みな好餌だ」と、横ざまに艇をぶつけて行った。

焦触は、何をとばかり、矛をふるって両々譲らず十数合ほど戦ったが、風浪が激しいため、舟と舟は揉みに揉みあい、勝負はいつ果てるとも見えない。

ところへ、呉の周泰がまた、船を漕ぎよせて、

「韓当韓当。いつまでそんな敵に手間どるのだ」

と、励ましながら、手の一槍を風に乗って、ぶうんと投げた。

敵の焦触は、見事、投げ槍に串刺しにされて、水中へ落ちた。彼の副将張南は、それと見るや、