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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

二

「ふふむ……周瑜の容態は、再起もおぼつかない程か」

「いや、豪気な都督のことですから、間もなく、以前のお元気で恢復されることとは思いますが……」

話しているところへ、今、合※(「さんずい+肥」、第3水準1-86-85)の城中から一書が来ましたと、一人の大将が、うやうやしく、呉侯の前に書簡をおいて行った。ひらいてみると、張遼からの決戦状であった。

呉の大軍は蠅か蛾か。いったいこの城を取巻いて、何を求めているのであるか。

文辞は無礼を極め、甚だしく呉侯を辱めたものだった。孫権は、赫怒して、

「よしっ、その分ならば、わが真面目を見せてくれよう」

と、翌早朝に陣門をひらいて、甲鎧燦爛と、自身先に立って旭の下を打って出た。

城からも、張遼をまん中に、李典、楽進など主なる武者は、総出となって押しよせて来た。

「呉侯、見参っ」

と、張遼は一本槍に、その巨物を目がけて行った。すると、馬蹄に土を飛ばして、

「下司っ、ひかえろ」

と、一大喝しながら立ちふさがった者がある。呉の大将太史慈であった。

二

呉の太史慈といえばその名はかくれないものだった。呉祖孫堅以来仕えてきた譜代の大将であり、しかも武勇はまだ少しも老いを見せていない。