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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
二
、第3水準1-85-21)で、
「や、や? ……いぶかしいぞ。油断はならん」と、味方の人々を戒めた。
曹操は、聞き咎めて、むしろ不快そうに、
「程※(「日/立」、第3水準1-85-21)。何がいぶかしいというのか?」と、その姿を振向いた。
二
程※(「日/立」、第3水準1-85-21)は、曹操の問に対して、言下にこう答えた。
「兵糧武具を満載した船ならば、かならず船脚が深く沈んでいなければならないのに、いま眼の前に来る船はすべて水深軽く、さして重量を積んでいるとは見えません。――これ詐りの証拠ではありませんか」
聞くと、さすがは、曹操であった。一言を聞いて万事を覚ったものとみえる。
「ううむ! いかにも」と、大きく唸って、その眼を、風の中に、爛々と研いでいたが、くわっと口を開くやいな、「しまった! この大風、この急場、もし敵に火計のあるならば、防ぐ手だてはない。誰か行って、あの船隊を、水寨の内へ入れぬよう防いでおれ」
後の策は、後の事として、取りあえずそう命令した。
「おうっ」と答えて、
「それがしが防ぎとめている間に、早々、大策をめぐらし給え」
と、旗艦から小艇へと、乗り移って行ったのは、文聘であった。