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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

一竿翁

一

「孔明は? ……何といっておるかね」

「都督も、情けないお仕打ちをするといって、哀んでおりました」

「そうか! 孔明もそういっていたか」と手を打って、

「初めて孔明をあざむくことができた。孔明がそう信じるほどなら、このたびのわが計は、かならず成就しよう。いや、もう図にあたれりといってもいい」

周瑜は会心の笑みをもらして、初めて魯粛に心中の秘を打ち明けた。

一竿翁

一

ここ四、五日というもの黄蓋は陣中の臥床に横たわったまま粥をすすって、日夜呻いていた。

「まったくお気の毒な目にあわれたものだ」

と、入れ代り立ちかわり諸将は彼の枕頭を見舞いに来た。

或る者は共に悲しみ、或る者は共に傷み、また或る者はひそかに周瑜の無情に対して共に恨みをもらした。

日ごろ親しい参謀官の沢も見舞いに来たが、彼のすがたを見ると、暗涙をたたえた。黄蓋は、枕頭の人々を退けて、

「よく来てくれた。誰が来てくれたよりうれしい」と、無理に身を起して云った。

※(「門<敢」、第3水準1-93-58)沢は、傷ましげに

「将軍はかつて、何か、周都督から怨まれていることでもあったのか」と、訊ねた。

黄蓋は顔を振って、