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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

四

笑えや、各※(二の字点、1-2-22)」

孔明は、その爆笑を一喝に打ち消して、涼然、こう叱りつけた。

「剣印ここにあるを、見ぬか。命にそむく者は、斬るぞっ。軍紀をみだす者も同じである!」

眸は、張飛を射すくめた。奮然張飛は反抗しかけたが、玄徳になだめられて、不承不承、出ていった。嘲笑いながら、出陣した。

四

表面、命令に従って、それぞれ前線へ向っては行ったが、内心、孔明の指揮をあやぶんでいたのは関羽、張飛だけではなかった。

関羽なども、張飛をなだめていたが、

「とにかく、孔明の計があたるか否か、試みに、こんどだけは、下知に従っていようではないか」

と、いった程度であった。

時、建安十三年の秋七月という。夏侯惇は十万の大軍を率いて、博望坡(河南省・新野の北方)まで迫ってきた。

土地の案内者をよんで、所の名をたずねると、

「うしろは羅口川、左右は予山、安林。前はすなわち博望坡です」と、答えた。

兵糧輜重などを主とした後陣の守りには、于禁、李典の二将をおき、自身は副将の夏侯蘭、護軍の韓浩の二人を具して、さらにすすんだ。

そしてまず、軽騎の将数十をつれて、敵の陣容を一眄すべく、高地へ馳けのぼって行ったが、