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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
「初めに疑っていた曹操が、後にどうして急に深く信じたのだろう?」と、糺した。
※(「門<敢」、第3水準1-93-58)沢は、それに答えて、
「おそらく、てまえの弁舌だけでは、なお曹操を信じ切らせるには至らなかったでしょうが、折も折、蔡和、蔡仲の諜報が、そっと彼の手に渡されたのです。――てまえの言を信じない彼も腹心の者の密報には、すぐ信を抱いたものと見えます。しかもその密諜による呉軍内の情報と、てまえの語ったところとが、符節を合わせた如く一致していましたろうから、疑う余地もないとされたに違いありません」
「むむ……なるほど。ではご苦労だが足ついでに、甘寧の部隊へ行って、甘寧のもとにおる蔡和、蔡仲の様子をひとつ見ておいてくれんか」
※(「門<敢」、第3水準1-93-58)沢は、心得て、甘寧の部隊を訪ねて行った。
唐突な訪れに、甘寧は、彼のすがたをじろじろ見て、
「なにしに見えたか」と、訊ねた。
※(「門<敢」、第3水準1-93-58)沢が、いま本陣で、気にくわぬことがあったから、無聊をなぐさめに来たというと、甘寧は信じないような顔して、
「ふーム……?」と、薄ら笑いをもらした。