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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
「……ちょっと失礼します」
※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統はその間に、ちょいちょい中座して室外に出ては、また帰って席につき、話しつづけていた。
「……ちと、お顔色がわるいようだが? どうかなされたか」
「何。大したことはありません」
「でも、どこやら勝れぬように見うけらるるが」
「舟旅の疲れです。それがしなど生来水に弱いので四、五日も江上をゆられてくると、いつも後で甚だしく疲労します。……いまも実はちと嘔吐を催してきましたので」
「それはいかん、医者を呼ぶから診せたがいい」
「ご陣中には、名医がたくさんおられるでしょう。おねがいします」
「医者が多くいるだろうとは、どうしてお察しになったか」
「丞相の将兵は、大半以上、北国の産。大江の水土や船上の生活に馴れないものばかりでしょう。それをあのようになすっておいては、この※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統同様、奇病にかかって、身心ともにつかれ果て、いざ合戦の際にも、その全能力をふるい出すことができますまい」
五
※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統の言は、たしかに曹操の胸中の秘を射たものであった。