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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

それを克服するのは、家の人たるものの務めではありませんか」

「……でも。ほかのことなら、なんでも忍びもしようが、生命が危ないのです。わしは、殺されたくはない」

「孔明。なにかよい思案はないだろうか。ご世子のために」

孔明は、冷然と、顔を横に振って答えた。

「一家の内事、われわれの知ることではありません」

「…………」

劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)は、悄然と、帰るしかなかった。玄徳は気の毒そうに送って出て、

「明日、ご世子のお館まで、そっと孔明を使いにやりますから、その時、こういうようにして、彼に妙計をおたずねなさい」と、なにか耳へささやいた。

翌日、玄徳は、

「きのう世子のご訪問をうけたから、回礼に行かねばならぬが、どうしたのか、今朝から腹痛がしてならぬ。わしに代って、ご挨拶に行ってくれぬか」と、孔明にいった。

で――孔明は、劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)の館へ出向いた。すぐ帰ろうとしたが、劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)が礼を篤くして、酒をすすめるので、帰ろうにも帰れなかった。

酒、半酣の頃、

「先生にお越しを賜わったついでに、ぜひご一覧に供えて、教えを仰ぎたい古書があります。