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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

赴任以来、汝はほとんど官務を見ていないというじゃないか」

「ぼつぼつやろうと思っている」

「怪しからん怠慢だ。公事訴訟も山ほどつかえているというに」

「やる気になれば造作はない。政事は事務ではないよ。簡単なるほどよろしいのだ。民の善性を昂め、邪性を圧える。圧えるではまだまずい。ほとんど、邪悪の性を忘れしめる。どうじゃ、それでよろしいのじゃろう」

「口は達者らしいな」

「飲けるほうだ」

「酒のことではないッ」と、張飛は虎が伸びするように身を起して呶鳴った。

「では、明日中に、その実をおれの眼に見せろ。その上で汝の広言に耳をかそう。しからずんば、引っくくって、汝を白洲にすえるぞ」

「よろしい」

※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統は手酌で飲んでいた。

張飛と孫乾は、わざと民家に泊った。そして翌日、庁へ行ってみると、訴訟役所から往来まで行列がつづいている。

「何事だ、いったい?」

訊いてみると、きょうは未明の頃から、県令統が急に裁判を白洲に聴いて、いちいち決裁を与えているのだという。

田地の争い、商品の取引違い、喧嘩、家族騒動、盗難、人事、雑多な問題を、※(「广+龍」