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さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。

N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁

青空文庫

孫権は、急遽、諸員を評定に召集して、それに応ずべき策を諮った。その結果、

「こういう時こそ、玄徳との好誼を活かし、お使いを派して、彼の協力をお求め遊ばすのがしかるべきでしょう」と、決った。

すなわち魯粛の書簡を持って、使いは荊州へ急いでゆく。

玄徳はそれを披見して、ひとまず使者を客館にもてなしておき、その間に、孔明が帰るのを待っていた。

南郡地方にいた孔明は、召しをうけるや馬を飛ばして帰ってきた。そして、玄徳から、仔細を聞き、また魯粛の書簡を見ると、

「ご返辞は」と、玄徳の面をうかがった。

「まだ答えてない。御身に諮った上で、承諾とも拒絶するとも答えようと思って」

「では、この返書は、わたくしにお任せおき下さいますか」

玄徳はうなずいた。

「よきように」と。

孔明は一書をしたためた。それには、呉へ向ってこう告げてある。

乞う、安んじられよ。呉国の人々は枕を高うして可なり。もし魏軍三十万の来るあらば、孔明これにあり。直ちに彼を撃攘せん。

呉の使いは、書面を持って帰って行った。しかし玄徳は安からぬここちがした。

「軍師。あのような大言を申しやってよろしいのか」

「大丈夫です」