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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
「この作戦は、一に孔明の指揮に出たものであるから、彼の功は否みがたい」
「むむ。……計は、図にあたった。彼奴も、ちょっぴり、味をやりおる」
張飛はなお幾らかの負け惜しみを残していたが、内心では、孔明の智謀を認めないわけにはゆかなかった。
やがて、戦場をうしろに、新野のほうへ引きあげて行くと、彼方から一輌の車をおし、簇擁として、騎馬軍旗など、五百余の兵が近づいてくる。
「誰か?」
と見れば、車のうえには悠然として軍師孔明。――前駆の二大将は糜竺、糜芳のふたりだった。
「オオ、これは」
「軍師か」
威光というものは争えない。関羽と張飛はそれを見ると、理屈なしに馬をおりてしまった。そして車の前に拝伏し、夜来の大捷を孔明に報告した。
「わが君の御徳と、各※(二の字点、1-2-22)の忠誠なる武勇によるところ。同慶の至りである。」
孔明は車上から鷹揚にそういって、大将たちをねぎらった。自分よりはるかに年上な猛将たちを眼の下に見て、そういえるだけでも、年まだ二十八歳の弱冠とは見えなかった。
やがて、またここへ、趙雲、関平、劉封などの諸将も各※(二の字点、1-2-22)の兵をまとめて集まった。