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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(五)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N1,點詞查義。
N1 · 挑戰 · 新字新假名 · 325,249 字 · 653 頁
、第3水準1-92-63)道栄の兵は、あらぬ方角から二手に分れて殺到し、押し包んでこれを殲滅にかかった。
寄手の兵は、隊を崩して、どっと逃げ退く。
勝ちに乗って、劉延、※(「形のへん+おおざと」、第3水準1-92-63)道栄は、それを追い捲り、追い捲りて、十里の余も駈けた。
――だが、案外、逃げた兵数は薄いのに気がついた。いくら追っても、それだけの兵で、後続も側面もなく、いわゆる軍の厚みがない。
「深入りすな」
劉延は、※(「形のへん+おおざと」、第3水準1-92-63)道栄を呼びとめた。そして、
「陣屋の火も消さねばならん。これだけ勝てば、まず充分。この辺で引揚げよう」
と、取って返した。その帰り途である。
「道栄道栄。どこをまごついているのだ。張飛ならこれにおるぞ」
と、道の傍らから殺出してきた人影がある。それへつづく一隊は、逃げた敵とは全然士気を異にして、破竹のごとく、劉延、※(「形のへん+おおざと」、第3水準1-92-63)道栄の軍を中断して、不意をついた。
「や、や。さては敵にも、何か計があったか」
あわてふためいて、彼らは自陣へ逃げこもうとした。