輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁
今、地理的に。
この許都を中心として西は荊州、襄陽の劉表、張繍を見ても、東の袁術、北の袁紹の力をながめても、ほとんど四方連環の敵であって、安心のできる一方すら見出せない。
「――だが、この連環のなかにじっとしていたら、結局、自分は丞相という名だけを持って、窒息してしまう運命に立到るであろう。自分の位置は、風雲によって生れたのであるから、天下の全土を完全に威服させてしまうまでは、寸時も生々躍動の前進を怠ってはならない。打開を休めてはならない。旧態の何物をも、ゆるがせに見残しておいてはならない」
曹操の意志は、大きな決断へ近づきだした。
「そうだ。――打開にはいつも危険が伴うのはあたりまえだ。――袁紹何ものぞ。すべて旧い物は新しい生命と入れ代るは自然の法則である。おれは新人だ、彼は旧勢力の代表者でしかない。よし! やろう」
肚はすわった。
彼はそう決意して眠りについたが、翌日になると、なお、もう一応自己の信念をたしかめてみたくなったか、丞府の吏に、
「荀を呼びにやれ」と、いいつけた。
四
やがて、荀は召しによって府へ現れた。
曹操は、特に人を遠ざけて、閣のうちに彼を待っていた。