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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《三国志(三)(さんごくし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 312,452 字 · 628 頁
三
しばらく小沛に拠って形勢を見よう」と、いった。
実際、残る策としては、それしかなかった。さすがの陳宮も万策つきたか、黙々と呂布に従って行った。
すると、どうだろう?
まぎれもない張遼、高順の二将が彼方から来るではないか。しかも小沛の兵をのこらずひきつれ、砂けむりをあげて、こっちへ急いでくる様子なのだ。――呂布、陳宮は眼をみはって、
「おやっ? 何で……」
と、またしても、呆ッ気にとられた顔をして口を開いていた。
三
一方。
それへ近づいてきた高順と、張遼のほうでも呂布の姿を見て、心から不審そうに、
「やっ、これはわが君、どうしてこれへお越しなされましたか」と、訊ねた。
「いや、おれよりも、その方どもこそ、一体何しにこんな所へ急いできたか」
呂布の反問に高順、張遼はいよいよ解せない顔して、
「これはいかな事、われわれ両名は、固く小沛を守って動かぬことを欲していましたが、つい二刻ほど前、陳登馬を飛ばして馳せきたり、わが君には昨夜来、曹操の計にかかって重囲に陥ち給えり、疾く疾く徐州へ急いで主君を救い奉れ――と、こう城門で呼ばわるなり、鞭打って立去りました故、すわこそと、にわかに用意をととのえ、これまで参ったところでござる」